日本漫画は世界市場で受け入れられるか、日本漫画の今後

日本市場の衰退

・不景気
少子高齢化

・出版市場の縮小

・漫画出版の縮小

・趣味の多様化

漫画の市場規模

	http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1209/12/news013_2.html

	・日本の2008年のマンガ市場コミック誌+コミックス売り上げ)は4483億円。

	・アメリカ	2008年は4億3660万ドル、当時の為替レートで
		402億円とそこまで大きくならない。
	
	

	・韓国	その2011年の韓国における新刊書の発行部数は1億955万部で、
		その8.4%に当たる916万部がマンガだが、
		その中で日本のマンガが占める割合は数パーセント程度とみられる。
	
	・日本 統計を見ると、
	2011年のコミック誌(=マンガ雑誌)販売部数は5億1603万冊、
	コミックス(=マンガ単行本)販売部数は4億5216万冊と、
	合わせて1人当たり年間8冊買っている計算。
	また、雑誌と書籍を合わせた出版物全体の販売部数
	26億8983万冊のうち、
	コミック誌+コミックスは9億6819万冊で36%を占める。
	つまり、日本では販売部数ベースで見ると、
		出版物の3冊に1冊がマンガということだ。
	
	
	・韓国916万×日本4億5216万 
		日本のコミックス単行本の販売部数は
		韓国の約49倍

中国

http://www.jetro.go.jp/world/asia/cn/reports/07001145
2011年中国の図書小売販売市場規模は400億元を超える。
約5,992億円(2013.2月)

2009年中国のアニメ漫画出版物市場規模は7.3億元。
そのうちアニメ漫画図書(雑誌含む)の市場規模は5.6億元、
アニメCD/DVD市場規模が1.7億元。


2012年には全体市場規模は8.5億元に達すると見込まれる。
127億円(2013.2月)


日本の漫画の通じなさ

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団
		→オタク少年が彼女が居るのに
		別な女の子に一目ぼれ、彼女をあっさり捨てる、
		新しい女の子は、自分と付き合いたければ元カレを倒せという
		日本の漫画ではまずありえないストーリー
			

		竹熊健太郎が聞いたところによると、
		このストーリーを特段辺変だともおもって無いとのこと。
			
			
	・中国ではサクセスストーリーが受ける
	・中国→日本のアニメの学生生活はファンタジー

	
	・性表現→水着、肩だしはポルノ
	
	
	・日本式漫画を中国人に指導するジャンプ編集

		
		→しかしその漫画は中国人の共感を得られるのか?
			日本人編集者は中国人の感性を理解しているのか?
			
日本漫画の高度な文脈
		・台詞、コマワリ、オノマトペ等漫画文法
		・アンモナイト的進化を遂げた少女マンガ
		・終わり無き日常に根ざした消費文化
		・学校、会社などの日本独自の生活

	
		・東浩紀
			「高度に文脈化された文化は普遍性を持たず滅ぶ」
				↓
			・それが伝わるということは文脈から脱出するということ
					↓
			・元は平安文化に根ざしたリア充の書いた同人誌のような源氏物語が
				国を代表する文学として残る
			・浮世絵はもともとこの役者がこの演目を演じているところをこの絵師が…
				のような高度な文脈が存在したが、日本ではそれが忘れ去られ
				それをヨーロッパ人が文脈とは関係なく単純に平面芸術として
				発見した
		

MANGAの逆輸入

大塚英志
「ジャンプのある漫画は、『漫画に影響を受けたアメコミ』の影響を受けている」


・海外に伝わった漫画を現地人が理解吸収

ローカライズされたMANGA表現が立ち上がってきている



日本漫画衰退プロセス


・日本出版不況

・日本式漫画アニメ衰退

・世界に打って出ようとしても現地のニーズつかめず

・逆に新たに中国、アメリカのMANGAが巨大資本として日本に到来

・日本人は、英語、中国語でMANGAを読む羽目になる


日本漫画出版社がこの先生き残るには


・高度な文脈を捨て、ローカライズ、もしくは高度に普遍化する
・ハリウッドのように自国文化を広めグローバルスタンダードにする
・高級本志向、漫画のアート化、小部数高価格、少数一部の漫画ファン向けにシフト
・日本が繁栄を取り戻すのを期待する

作家がこの先生き残るには

・中国人、アメリカ人に受ける漫画を描く
・日本で一部愛好家に向けた作品を描くアーティストになる

ウルトラヘヴン
小池 桂一
ヴィレバンのおかげで食ってると自称する漫画家

漫画を書く動機作りのために札幌から東京の同人イベントに出て黒を出す販売数は250冊

絵をメインのスキルに持っていこうと思って
練習やCG集活動をしようと思いつつなかなか一定量持続しない。
自分(というか人間一般)の理性的な意思というのが
実はすごく矮小なせいだろうが、だからといって
この先理性力が爆発するのを期待できそうもない。


というわけで同人イベントという外部力を以って
絵を描く動機にしようとおもい計画を立ててみた。


イベントの効能は

  • イベントに間に合わせるという締め切り力
  • 目の前で本が売れることによる自己肯定感の補充
  • ブースという形での自分ブランドの再確認

等々考えられる。人間が社会的生物である以上
こういう外部性をある程度利用するのが凡人が
セルフコントロールするには必要なことだろう
まあ単純に言うと東京でイベント出たの楽しかったし
イベントあわせだとまじめに漫画も書くから
良いよねって話です。

地方イベントの現状と東京遠征費用例

そこで問題になるのが、僕は現在札幌在住且つ
ニートなのであまり費用をかけられないということだ。

札幌のイベントに出ればいいという話もあるが、
多少同人を知っている人ならわかると思うが、
地方の同人イベントは、

  • 本が売れない
  • 本ではなくグッズ中心
  • コスプレイベント化
  • 低年齢層化

が著しく、本を出して売りたいという同人作家には
厳しいものがあるというのが現状である。

というわけで東京のイベントへの出張なのだが、
実際の費用の例はこうだ。

200部の印刷代であるが、高めの印刷所+締め切り延長+コミケ料金で
通常より高めになっている。
飛行機は、往復繁忙期なのでこんなものだろう。
宿代は二泊分。サークル参加だけなら前日入り→イベント当日に帰宅で
一泊でもいいのだがせっかくのコミケなので二泊した。
同人誌は、ここに含めるのもどうかと思うがイベントで
本を買わないというのも寂しいというかつき物なので。
その他は現地交通機関、打ち上げ、外食費、イベント用資材など。


まあ、趣味と考え、定期収入があり、夏冬コミケの年二回だけ
東京にいくと考えればこんなものでもいいのかも知れないが、
漫画を書く動機として例えば年六回東京出張するとかなると
かなり厳しくなってくる。
もちろん本が売れれば印刷費は相殺されるわけだが、
上記の例の場合、一冊500円で売ってるので全部売れても
10万。よって約95,000円の赤字となる(実際には東京で100、札幌の
イベントで30、同人書店委託で40売れた)。

節約東京イベント遠征プラン

このままでは書く動機作りの前に金が尽きてしまうので、
動機作りとしてイベント参加を設けつつそれを維持できる
節約プランを考えた。



印刷代、飛行機は閑散期価格。泊まりはしなくても可能で
無くもないがものすごくあわただしくなるので一応。
その他の出費はイベントに出て帰るだけの節制仕様。
閑散期のイベントで節約をすれば10万前後で収まる計算になる。


ここまで支出を減らせば黒を出すことも理論上は可能になる

ただしこれはあくまで理論上の話。


コミティア70(2004年11月21日)のアフターレポート(アンケート)を見ると、

直接参加1615サークル
アンケート回答サークル470

販売冊数
平均値41.2
中央値16

250冊以上8/470 100サークル中1〜2サークル

100冊以上60/470 100サークル中12〜13サークル

つまり100冊売るだけでもかなりの少数派ということになってしまうわけだ。
もしこれをオリジナル非アダルト同人で行うなら下手したら
プロデビューより難易度が高いことになってしまうかもしれない。
創作同人など基本的に持ち出し前提で、これが東京に住んでいるなら
コピー誌などでお茶を濁すということもできるし、
イベントに多数参加してちびちび売っていくということもできるのだが…
渡航費用前提の地方民のつらいところである。


こう金の話を見てくとやっぱりウェブメインで良いや
って気分にもならないでもないが、現状それができてないし、
まあ元から無理を承知の話なので多少の赤を覚悟の上で実行し、
費用捻出のために金を稼ぐ動機にもなるといえなくも無いので
もう少々前向きに検討してみることにする。