漫画を書く動機作りのために札幌から東京の同人イベントに出て黒を出す販売数は250冊
絵をメインのスキルに持っていこうと思って
練習やCG集活動をしようと思いつつなかなか一定量持続しない。
自分(というか人間一般)の理性的な意思というのが
実はすごく矮小なせいだろうが、だからといって
この先理性力が爆発するのを期待できそうもない。
というわけで同人イベントという外部力を以って
絵を描く動機にしようとおもい計画を立ててみた。
イベントの効能は
- イベントに間に合わせるという締め切り力
- 目の前で本が売れることによる自己肯定感の補充
- ブースという形での自分ブランドの再確認
等々考えられる。人間が社会的生物である以上
こういう外部性をある程度利用するのが凡人が
セルフコントロールするには必要なことだろう
まあ単純に言うと東京でイベント出たの楽しかったし
イベントあわせだとまじめに漫画も書くから
良いよねって話です。
地方イベントの現状と東京遠征費用例
そこで問題になるのが、僕は現在札幌在住且つ
ニートなのであまり費用をかけられないということだ。
札幌のイベントに出ればいいという話もあるが、
多少同人を知っている人ならわかると思うが、
地方の同人イベントは、
- 本が売れない
- 本ではなくグッズ中心
- コスプレイベント化
- 低年齢層化
が著しく、本を出して売りたいという同人作家には
厳しいものがあるというのが現状である。
というわけで東京のイベントへの出張なのだが、
実際の費用の例はこうだ。
200部の印刷代であるが、高めの印刷所+締め切り延長+コミケ料金で
通常より高めになっている。
飛行機は、往復繁忙期なのでこんなものだろう。
宿代は二泊分。サークル参加だけなら前日入り→イベント当日に帰宅で
一泊でもいいのだがせっかくのコミケなので二泊した。
同人誌は、ここに含めるのもどうかと思うがイベントで
本を買わないというのも寂しいというかつき物なので。
その他は現地交通機関、打ち上げ、外食費、イベント用資材など。
まあ、趣味と考え、定期収入があり、夏冬コミケの年二回だけ
東京にいくと考えればこんなものでもいいのかも知れないが、
漫画を書く動機として例えば年六回東京出張するとかなると
かなり厳しくなってくる。
もちろん本が売れれば印刷費は相殺されるわけだが、
上記の例の場合、一冊500円で売ってるので全部売れても
10万。よって約95,000円の赤字となる(実際には東京で100、札幌の
イベントで30、同人書店委託で40売れた)。
節約東京イベント遠征プラン
このままでは書く動機作りの前に金が尽きてしまうので、
動機作りとしてイベント参加を設けつつそれを維持できる
節約プランを考えた。
印刷代、飛行機は閑散期価格。泊まりはしなくても可能で
無くもないがものすごくあわただしくなるので一応。
その他の出費はイベントに出て帰るだけの節制仕様。
閑散期のイベントで節約をすれば10万前後で収まる計算になる。
ここまで支出を減らせば黒を出すことも理論上は可能になる
ただしこれはあくまで理論上の話。
コミティア70(2004年11月21日)のアフターレポート(アンケート)を見ると、
直接参加1615サークル
アンケート回答サークル470
販売冊数
平均値41.2
中央値16
250冊以上8/470 100サークル中1〜2サークル
100冊以上60/470 100サークル中12〜13サークル
つまり100冊売るだけでもかなりの少数派ということになってしまうわけだ。
もしこれをオリジナル非アダルト同人で行うなら下手したら
プロデビューより難易度が高いことになってしまうかもしれない。
創作同人など基本的に持ち出し前提で、これが東京に住んでいるなら
コピー誌などでお茶を濁すということもできるし、
イベントに多数参加してちびちび売っていくということもできるのだが…
渡航費用前提の地方民のつらいところである。
こう金の話を見てくとやっぱりウェブメインで良いや
って気分にもならないでもないが、現状それができてないし、
まあ元から無理を承知の話なので多少の赤を覚悟の上で実行し、
費用捻出のために金を稼ぐ動機にもなるといえなくも無いので
もう少々前向きに検討してみることにする。